2020-01-01から1年間の記事一覧

大きな胡瓜

退職して時間ができ、世の常にあるように、裏の空地に小さな、小さな畑を作って、胡瓜と茄子とミニトマトとオクラを植えました。雨続きの日々でしたが、野菜達は健気に育ち、ボチボチ収穫ができるようになりました。茄子やトマトはまだまだですが、胡瓜は元気…

夕まぐれ

夏至を挟んで明るい時間が長くなり、開放された心持ちを喜びましたが、7月も下旬になると、朝も4時を過ぎないと明るくなりません。夕方も夏至の前後は7時過ぎてもまだ昼の明るさの名残がありましたが、今は日暮れも早くなりました。 この昼から夜に移る時間…

Go to Travel、はたまたGo to Trouble?

Go toキャンペーンはその後またまた急転し、キャンセル料の補償をすることになったそうで、それがいい方策かどうかはおくとしても、今回のキャンペーンは、こちらの想像以上に泥縄、場当たりのようです。 朝、家事の合間にテレビを見ておりましたら、司会者…

梅雨の晴れ間

昨日に続いて今日もお日様が顔を出しました。朝食を済ませて一段落してから、週に一度は行くお豆腐屋さんに行きました。この近所にはかつて二軒のお豆腐屋さんがありました。どちらもおいしいお豆腐を作っています。一軒はすぐ近所で、ご夫婦が揃ってお店に…

コロナの日々―街の姿

4月初旬に緊急事態制限が出てからの街の様子は、テレビでも連日報道されていました。あれから3か月半ですが、だいぶ以前のことのように思えます。当時は、新宿、渋谷などの駅周辺、大勢人が集まる繁華街、商店街など、驚くほど人影が絶え、通常なら路面すら…

巣立ちの時

明け方は鳥の鳴声で目が覚めます。雀、四十雀、雉鳩、土鳩、尾長、鵯、椋鳥、鴉。ほかにも名前のわからない鳥がいるようですが。鴉には二種類あって、声の通るのが嘴太鴉(森鴉)、ガーガーと拉げた感じの声は嘴細鴉(里鴉)です。この辺は善福寺公園を塒に…

不揃いの食器たち

子供の時からの夢の一つは、気に入った食器だけを集めて生活することでした。親の家で暮らしていた時は、当然、親の選んだ食器を使っていました。私が自由になるのはご飯茶碗とお箸でした。お茶碗が割れるとお向かいの瀬戸物屋さんに買いに行きました。それ…

夾竹桃

夾竹桃が咲くたびに、『夾竹桃の花咲けば』というタイトルの小説があったなぁ、と思います。この本を読んだことがあったのか、なかったのか、内容も記憶がなく、タイトルとともに思い出すのは、ザラザラしたあまり上等ではない紙に、桃色の夾竹桃の花と女の…

コマーシャル

退職してから、古い映画やかつて流行した連続ドラマなど、TVを見る時間ができました。結構楽しんでいます。ただ、民放局でコマーシャルが多いのは我慢するとして、繰り返し放映されるたびに腑に落ちない、というより不愉快になってしまうコマーシャルがあり…

松尾葦江先生のブログの「猫に関する疑問」を楽しく読み、猫と暮らしていた子供時代を思い出しました。 物心ついたとき、我家には常時猫が、時には複数の猫がいました。母が無類の動物好きだったからです。猫だけでなく、犬もいました。猫の名前は「たま」、…

軍記物語講座 第四巻 乱世を語り継ぐ

『軍記物語講座 第四巻 乱世を語り継ぐ』(花鳥社)をいただきました。カバーの、特に夏富士が好きになりました。雄壮で軍記物語によくあっています。白の地も潔く美しい。タイトルを黒地の白抜というのもキリッとしています。表紙と背表紙、見開きと扉、花…

紫陽花

6月に入って、家の紫陽花も色づいてきました。あちこちのお宅の庭の紫陽花はもっと早くからが咲き始めています。紫陽花は子供のころからずっと好きでした。花の色が変わるので花言葉は「移り気」と聞かされました。こんなにきれいな花なのに可哀想に、と思い…

14人の怒れる・・・

今朝読んだ新聞、正確には昨日の夕刊です。(4月以来、コロナウィルス予防だという家人の言に従い、朝刊は夕方に、夕刊は翌朝読む習慣が出来ました。)ニュースそのものはパソコンからでもTVからでも知ることが出来ますから、全く不自由はないのですが、紙ベ…

永遠

永遠という言葉はよく耳にしますが、永遠を時間で考えることは難しいです。永遠がどういうものか具体的に理解するのも難しいです。 4、5歳のころ、空の向こうには何があるのだろう、と想像してみたことがありました。空の彼方に雲があって、その向こうは空…

折々に、歳は話題になり、また話題にもしたものです。ただ、何歳だからどうこうというイメージは、明確ではありませんでした。八つ、九つの頃、私にとって高校生は大人に見えました。中学を卒業して就職する人が少なからずいた時代ですから。まして30歳以上…

蚊遣

緑深くなり、日差しも強くなり、気温も高い日が多くなり、ちょっと遅ればせながら、夏も近づく八十八夜・・・です。立春から数えて88日ですから、5月2日頃でしょうか。空も青く、風も爽やかに香り、言うことのない良い日和なのですが、この先々、困ったことがあるの…

雨の日のひとりごと

雨が続きます。雨の粒が八手や青木の葉にポツポツ落ちてきて、葉の先からポツンポツンと雨の粒が地面に落ちていきます。こんな時、ふと、子供の頃に耳に馴染んだ雨の歌が甦ってきます。「あめ、あめ、降れ降れ、母さんが…」「あめが、あめが、降っている、聞…

見上げれば柿、目をやれば紫蘭

柿の葉がいっぱいです。幹も枝も覆いつくす勢いです。日の光を受けてつやつやと光っています。花芽もあちこちに見えます。もうすぐ、地味ですが白い花が咲きます。梅雨の頃に落ちなければ今年はいっぱい実をつけてくれるでしょうか。 「柿の木は折れやすいか…

『修道士の頭巾』 その2

『修道士の頭巾』の見どころは、舞台が12世紀、中世のイングランドであったこと、修道院であること、主人公が修道士であることなのですが、どれも境界線上にあるところがミソです。 まず、シュルーズベリはイングランドですが、ウェールズに接している国境に…

柿の若木

柿の葉の緑が濃くなってきました。春は過ぎ、もはや初夏になろうとしているのですね。じきに、「夏来るらし 白妙の」かなぁ、と思いました。昭和の初め頃に家を建てたころ、柿の木は12本もあったそうです。だんだん少なくなって今は二本です。庭の真ん中にあ…

冬来たりなば、春来たれども…

「冬来たりなば春遠からじ」というのは、私の世代ですと受験雑誌やラジオ講座でお馴染みです。子供のころ、勉強のことではなく、日常生活のことで、母が口癖のようにそう言っておりましたので、これは日本か中国の諺かと思っておりました。大学1年生の英詩講…

COVID19について考える

朝から部屋に籠もって何やらやっていた家人が以下のようなデータを見せてくれました。面白そうなのでご紹介します。 新型コロナウイルス感染症について、発表されている数字をもとに考えてみましょう。東京都の毎日の感染者数は東京都のHPにい出ています。ht…

3月以来“Stay Home”というわけで、だんだん今日が何日で何曜日かわからなくなってきました。日記をつける習慣もなく(というより続いたためしがなく)、毎日が日曜日とはこんな感じなのだろうか、という気がしてきました。何しろ4歳で幼稚園に入って以来、夏…

マスク

最近は、COVID19のせいで、マスクをしていない人を見かけることが少なくなりました。これまでも日本人は欧米人に比べ、マスクをかける人が多いとは言われていましたが。花粉症になる人が増えるにつれマスクが目立つようになったのは何年前のことだったかしら…

雨の日の贈物

雨が降り続くなか、久慈名物の贈物が届きました。退職時にゼミ生の同窓会をしたのですが、出席できなかった卒業生にゼミ生中心に出版した本を届けたいと思っていました。退職時に積み残した雑事に紛れ、今になってしまいました。贈物は卒業して郷里に帰った…

修道士カドフェール・シリーズ           その1『修道士の頭巾』

買物や郵便局など近場を除けばほとんど出歩くことのないこの頃、楽しみは散歩、読書、落書きに等しいお絵かきなど。その中で何度も読んだはずなのに、読み出すととまらない面白い小説、「修道士カドフェール・シリーズ」をご紹介いたします。その中から今日…

コロナウィルス猛威 その2

前回のブログについて、「確かにCOVID19は怖いけど、そう思っていない人もいるし、怖がっていても生活は普通に続けているんじゃない」とのコメントをいただきました。そうでした。おっしゃるとおりです。というわけで、ありがたくコメントを頂戴し、今日はそ…

新型コロナウィルス猛威

三月下旬のコロナウィルスの猛威は思わぬ展開になりました。当初、それは中国の一部の出来事でした。クルーズ船の悲惨を目の当たりにして、水際作戦の難しさを知りました。二月に入って学校が休校になり、多少は効果が出たという油断もあったか、我慢疲れでス…

宇江佐真理さんのこと

昨夜TVを見ていたら、時代劇チャンネルで、宇江佐真理作「髪結い伊三次」の放映案内をしていました。私は宇江佐真理さんの最初の作品『幻の声』以来のファンで、熱心な読者の一人です。作品全体に通じることですが、人を見る眼差しが鋭くも温かく、加えて言葉…

春の宴 四人会

三年前に退職した私のために在職中気の合った仲間が宴席を設けてくださいました。横浜中華街の一室に集い、おいしい料理に舌鼓をうち、おしゃべりに時を忘れ、至福の時を過ごしました。以来、退職した人が次に退職する人のために場所を設定するというやり方…