朝から部屋に籠もって何やらやっていた家人が以下のようなデータを見せてくれました。面白そうなのでご紹介します。
新型コロナウイルス感染症について、発表されている数字をもとに考えてみましょう。
東京都の毎日の感染者数は東京都のHPにい出ています。
https://www.metro.tokyo.lg.jp/index.html
今日の分はここに出ていますし、過去の分は「これまでの報道発表」を見ます。
例えば、4月なら
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/04/index.html
毎日の感染者数は「新型コロナウイルスに関連した患者の発生」という報道に出ています。このページを開けて、その中の〔PDF別紙〕にデータが出ています。
このデータから、身の回り（といっても区の単位ですが）に感染力を持つ人がどれだけいるのかを見積もってみましょう。
まず自分が住んでいる区市町村の最近2週間に新たに発生した感染者数（PCR検査陽性者）を求めます。杉並区なら最新は4月23日の報道発表に出ている22日の累計値で158人となっています。2週間前の値は4月9日の報道発表に出ている8日の累計値で76名です。
この2週間で増えたPCR検査陽性者に感染力を持つ人が含まれると考えます。それ以前にPCR検査陽性になった人は病院に隔離されて、その後退院した人は治癒しているので感染力はないはずです。
158 － 76 ＝ 82名です。
杉並区の人口をこの人数で割るとPCR検査陽性者が何人に1人の割合でいるかがわかります。区市町村の人口は東京都のHPのなかにあります。
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/tokyoto/profile/gaiyo/kushichoson.html
575691 ÷ 82 ＝ 7020.6
7021人に一人です。
ただし、日本ではPCR検査の実施が限定されているので、他にも潜在的な陽性者がいると考えられています。潜在的陽性者数がどのくらいなのかはわかりません。10倍位という意見が多いようですが、数十倍という意見もあります。
仮に10倍としてみると実際の数は 7021 ÷ 10 ＝ 702
700人に１人というのは各学校に1人位いてもおかしくない数です。
仮に50倍とすると 7021 ÷ 50 ＝ 140
学校の３～４クラスに１人いる計算になります。
もっともこれはPCR検査が陽性の人数なので、このすべてが他人に感染させるわけではありません。感染者の8割りは他人に感染させていないというデータもあるようです。発症する人でもウイルスを出すようになるのは発症の何日前からかで（2日前と考えられるようになった？）それ以前はウイルスを出さない期間があります。また発症して入院してしまえば、身の回りからはいなくなります。そこで、身の回りにいる感染力をもつ人の実際の人数はこれよりずっと少ないと思われます。
わからないことが多いので、確かな数字を出すことはできませんが、ひとつの目安にはなると思います。
