2020-01-01から1年間の記事一覧

年の終わりに

コロナで明け暮れた一年となりました。暮れにきて、その猛威は一向に治まりそうにありません。やっと中断にいたったgo toキャンペーンは、少なくとも一月か二月はストップをかけるのが遅れたと思われます。旅行で感染は確認されていないと言い張っていました…

閑中閑あり

コロナの日々で、もっぱら家で「小人閑として・・・」の日々を過ごしていましたところ、孫たちがやってきました。簡単なクリスマス仕様の食事をして、その日、親たちは帰ったのですが、孫が一人で泊まりました。次の日は、母親が迎えに来るので、せっかくだから…

野菜鍋

つい最近、オーガニック食品を選んで食している友人から野菜が送られてきました。知りあいの若いご夫婦ができるだけ自然野菜を目指して作っているそうで、おいしいからと送ってくれたのです。まだ、畑の土がついたままの、見るからに健康そうな、はち切れる…

冬至の頃

昨日は冬至でした。気持ちの良い冬晴れの一日となりました。最近夜明け前は4度、5度と気温は低く、開けた窓から入ってくる空気は、はっとするほど冷たいです。が、日が昇り、しばらく立つと南側は煖房がいらないくらい、時には窓を開けたくなるほど暖かくな…

孫の運動会

コロナのため、多くの学校行事が中止のやむなきをえず、運動会も中止、と聞いていたのですが、先日、小学校三年になる孫の運動会に出かけて行きました。例年のような一日がかりの大運動会ではなく、各学年がそれぞれ別個に授業参観を利用して行う小運動会です。…

チョーサーミード

二、三日前、「宅急便でーす!」という声に玄関に出てみました。コロナの日々以来、宅配便の方々は大忙しです。例年の中元・歳暮の時と同じくらい常に忙しいそうです。(生活を支えてくれるこの人たちに、いわれのない誹謗中傷をする人たちがいると聞いて、悲…

Web学会

コロナの日々が続き、大学はオンライン授業が続いているそうで、ベストではないけれど、今は仕方がないと、学生にも教師にも同情していたのですが、このたび、Web学会を経験しました。その前の評議委員会はやっと慣れてきたズームによるオンライン会議です。議…

ラジオ深夜便

退職して、基本的に早寝早起きになりました。最後まで見ずにはいられないドラマを見るといったことがなければ、9時に就寝です。すると、だいたい夜中の2時か3時に目が覚めます。そんなときは本を読みながらラジオを聴きます。この時間帯の「ラジオ深夜便」は…

冬に向かって

暖かく気持ちのよい日が続き、小春日和とはこのような日かと喜ばしく過ごしておりました。世の中は平和な日和とは裏腹で、思えば先行き怖い日々です。とはいえ、無事に朝を迎え、無事に夜を迎えることができる日々はありがたいことなのですが。 3月以来ほとん…

小さな楽しみ

先だって、出かけたついでに食器やインテリア売場を眺めました。買物はあまり好きではないのですが、食器やインテリア売場は好きなところです。混雑するほどお客さんがいないというのも気に入っています。食器や家具小物だけでなく、調理器具を見るのは楽し…

コロナの日々

「新型コロナと共に」と言われて久しくなります。当初は、感染力の強さで中世後半にヨーロッパを襲った、いわゆる黒死病と呼ばれたパンデミックを連想しました。新型コロナと共に日々を過ごすうちに、中世の黒死病についても、新しく想像の及んだこともあり…

秋深し、人恋し

秋もだいぶ深まりました。この三月以来、家に籠ることが多く、親しくお会いしていた方々にもお目にかかれず、日々は淡々と流れていきます。心はどこか止まってしまっているのですが、流れる自然は物言うことなくも確かに時を刻み、季の移りを教えてくれます…

秋の実り

コロナの日々が続く中で、人の心は逼塞し、ともすると落ちこみそうになりますが、自然は人の心のありようにかかわらず、季の移りを知らせてくれます。この数日、柿の実の赤味が増し、楽しみにして毎日眺めていましたが、とうとう、最初の収穫がありました。 …

アンデス賛歌

二週間ぶりにまた山に来ました。たった二週間の間に、山も里もすっかり秋深し、の風情でした。二週間前、山の麓はコスモスが咲き乱れていましたが、昨日コスモスはすっかり姿を消しました。開いた穂の薄が白っぽい藁色で土手一面を覆いつくしています。途中…

キーツ「秋に寄す」

先のブログで「晩秋」と言いましたが、暦を見れば今日は10月13日、本来ならば秋の只中なのですね。台風の前後があまりに寒く、(そういえば気象予報士も11月の気候と言っておりました)もうすぐ冬と思ってしまったのですね。例年でしたら虫の音ももっと賑や…

晩秋の白い花

暑さに喘いだ長い夏の後、待ち侘びた秋は、あまりにも早くに逃げて行ってしまいそうな今日この頃です。ようやく雨があがりましたが、秋の、あの爽やかな、清々しさは戻っていません。もうしばらくは秋晴れの日を楽しみたいものです。 かつて私の小学校は、春…

山の家 その2

山の家は山林の中にありますから、里で見られる花は、今は見えません。お盆が終わると秋が始まり、東京が残暑で苦しんでいるとき、こちらでは秋風が吹き、桔梗、竜胆、萩、撫子などの秋の花が咲いています。撫子は平地で見るよりもピンクの色が濃いようです…

山の家

一昨日、20年以上ぶりに山の家にやってきました。ここ20年、仕事が忙しかったのです。どこの大学も似たような状態だったのでしょうが、入試体制が変わり、一年中入試関連の行事が入り、授業、試験、成績、論文指導等々は相変わらずで、それどころか授業数は…

夜半の月

しばらく前の夜のことです。ふっと目が覚めました。窓の外には白い少し茫とした光が棕櫚の隣に浮かんでいます。夜更け過ぎのこの時間に東の空に、と訝しく思いました。けれどもそこに浮かんだ白い光は、どう見てもお月様です。時計を見ると一時。こんな時間…

秋の朝

台風が過ぎて、真っ青な空に風が渡っていきます。散歩をしようと門を出ましたら、百日紅の花がたくさん落ちていました。おやまあ、こんなにたくさんの花が咲いていたのだわと見上げると、紺碧の空に向かって鮮やかなピンクのフリル達が踊っていました。見下…

「昼の月」後日談―大いなる勘違い

「朝の散歩」で「昼の月」についてちょっと書いたところ、同じ漫画を読んだ友人から、あの粗筋は…とコメントがありました。あの本は絵がきれいだから処分するはずはない、とってあるはずだと、書庫から探し出して読み返してみて吃驚! 「昼の月」は平成7年に…

朝の散歩

コロナの日々以前は買物やちょっとした用事のついでに遠回りをしたり、一駅歩いたりといったやり方で散歩をしていました。ところがコロナの日々が始まり、緊急事態宣言以降はすっかり蟄居生活になれてしまいました。さらに長引く梅雨で文字通り、急を要する…

秋の虫

今年の梅雨明けは遅かったのですが、梅雨明け宣言が出る前に、既にちらほらと虫の音が聞こえてきました。お天気は時に気紛れですが、虫たちは気紛れなお天気を超えて、自然の中心軸に従って生きているのですね。梅雨明けとともに連日猛暑が襲い、か弱い人間…

今日の実り

小さな畑の実りを笊に並べてみました。茄子が1個、ミニトマトは大小10個、オクラ1個、無花果5個。胡瓜は乗せきれないので4本。 胡瓜、オクラ、茄子、トマト、無花果たちです。今日の収穫は豊かです。今晩のお夕食が楽しみです。 茄子は少々出来が悪いのです…

日盛りの道

連日の猛暑でついぼんやりする時間が多くなりました。するべき義務が差し迫っているわけではありませんので、好きなだけぼんやりできる怠惰な時は、思えば贅沢というものでしょう。そんな中で、猛暑はただ同じではなく、多様な相を持っていることに気がつき…

日盛りの夏

梅雨が明けたとたんの猛暑続きで、身体も心も追いつきません。それなのに虫は元気で一日中鳴きたてています。蝉の声は心なしか盛時ほどではありません。猛暑ですが、やはり残暑の暑さなのでしょうか、季節は少しずつ秋に向かっているようです。 上京するまで…

盆のあとさき その2

先のブログで地獄の釜の蓋が開いてご先祖の霊が・・・と書きました。書きながら、この世を去った人たちは、地獄だけではなく極楽にも行くのに、お盆の時にはなぜ地獄の釜の蓋を開けてもらってこの世に戻ってくるのかしら、と訝しく思いました。もっとも、この世…

盆のあとさき

今年も蝉が鳴いています。鳴き始めにはニイニイ蝉が鳴いていましたが、今はミンミン蝉と油蝉です。数日前から、日暮れ近くになると虫の音も聞こえてきます。ほとんどが蟋蟀と鉦叩です。上京してから青松虫という外来種の虫の音を知りました。叢ではなくて立…

黄色い木槿?いえいえ、オクラの花です。

オクラの花を初めて見たのは、文学部のキャンパスが金沢八景から金沢文庫に移った1990年代の中頃でした。当時、都心にある大学は次々に郊外に第二、第三のキャンパスを作りました。私の勤務校は都心では全くないのですが、当初、1、2年生のキャンパスを移…

学生食堂

学生食堂、学生は学食と呼んでいますが。最近はどこぞの素敵なカフェ(テラス)を思わせるような名前の学生食堂も多く見られます。学食と〇〇カフェ(テラス)ですと、音の響きでイメージさせるものが違います。50年ほど以前の私の知っている学食は、ただ「…