2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

秋深し、人恋し

秋もだいぶ深まりました。この三月以来、家に籠ることが多く、親しくお会いしていた方々にもお目にかかれず、日々は淡々と流れていきます。心はどこか止まってしまっているのですが、流れる自然は物言うことなくも確かに時を刻み、季の移りを教えてくれます…

秋の実り

コロナの日々が続く中で、人の心は逼塞し、ともすると落ちこみそうになりますが、自然は人の心のありようにかかわらず、季の移りを知らせてくれます。この数日、柿の実の赤味が増し、楽しみにして毎日眺めていましたが、とうとう、最初の収穫がありました。 …

アンデス賛歌

二週間ぶりにまた山に来ました。たった二週間の間に、山も里もすっかり秋深し、の風情でした。二週間前、山の麓はコスモスが咲き乱れていましたが、昨日コスモスはすっかり姿を消しました。開いた穂の薄が白っぽい藁色で土手一面を覆いつくしています。途中…

キーツ「秋に寄す」

先のブログで「晩秋」と言いましたが、暦を見れば今日は10月13日、本来ならば秋の只中なのですね。台風の前後があまりに寒く、(そういえば気象予報士も11月の気候と言っておりました)もうすぐ冬と思ってしまったのですね。例年でしたら虫の音ももっと賑や…

晩秋の白い花

暑さに喘いだ長い夏の後、待ち侘びた秋は、あまりにも早くに逃げて行ってしまいそうな今日この頃です。ようやく雨があがりましたが、秋の、あの爽やかな、清々しさは戻っていません。もうしばらくは秋晴れの日を楽しみたいものです。 かつて私の小学校は、春…

山の家 その2

山の家は山林の中にありますから、里で見られる花は、今は見えません。お盆が終わると秋が始まり、東京が残暑で苦しんでいるとき、こちらでは秋風が吹き、桔梗、竜胆、萩、撫子などの秋の花が咲いています。撫子は平地で見るよりもピンクの色が濃いようです…

山の家

一昨日、20年以上ぶりに山の家にやってきました。ここ20年、仕事が忙しかったのです。どこの大学も似たような状態だったのでしょうが、入試体制が変わり、一年中入試関連の行事が入り、授業、試験、成績、論文指導等々は相変わらずで、それどころか授業数は…