今日の実り

小さな畑の実りを笊に並べてみました。茄子が1個、ミニトマトは大小10個、オクラ1個、無花果5個。胡瓜は乗せきれないので4本。

f:id:kittozutto:20200827060649j:plain

胡瓜、オクラ、茄子、トマト、無花果たちです。今日の収穫は豊かです。今晩のお夕食が楽しみです。

茄子は少々出来が悪いのです。トマトと隣り合わせに植えたのがいけませんでした。トマトはあまり水はいらないそうですが、茄子は水がたくさんほしいのだそうで。来年は植える場所を考えなければなりません。茄子の色は鮮やかで、味は、それはもう、フフフ…です。手前味噌ならぬ手前茄子です。たくさんできるといいのですが。オクラは数は少ないですが色がすこぶるきれいです。育ちすぎないように収穫し、その日のうちにいただきます。柔らかく、味のしっかりしたオクラです。オクラは毎日いただきますので、もっとたくさん実がなるといいな、などと欲張ったことを思っています。 

ミニトマトは枝それぞれに鈴なりに実が付きます。緑色の実が赤くなると収穫です。なぜか緑色のうちから蟻などの虫がつきますので試食をしましたら、赤くならないうちからおいしいのです。蟻さんはすごい。何がいつおいしくなるか、ちゃんとわかっているのです。彼らも頑張って食べに来ますが、数が多いのでこちらの取り分も十分あります。こうなると、大きいトマトがほしくなります。残念ながら、大きいトマトは素人には多少難しいようです。そのうち挑戦できるほど腕があがるといいのですが。 

何といってもたくさん収穫できるのは胡瓜です。多い時は10本くらい毎日とれました。今は2、3本です。意外とまっすぐにできるものです。胡瓜がクルリと丸くなる姿は、祖母や幼児の頃の子供たちが居眠りをしている時の背中のようです。同じ太さで元から先まで丸いのと、丸くなった真ん中は太いのに先の方で細くなっているものもあります。丸くなっているものだけを並べると、みんながそれぞれの姿で居眠りしているようで、楽しく可愛い。まさに胡瓜の団欒、平和の図です。 

胡瓜は漬物にしたり、サラダにしたり、そのまま味噌や塩でいただいたり。いくらあっても困りません。教えていただいた、鶏肉一緒に炒めたレシピの一品は大変おいしく、しばしば我家の夕食のお菜になります。取れすぎて子供たちに分けるときにはこのレシピも一緒です。教えてくださった方にはただ感謝です。 

一緒に笊に並べてみましたが、無花果は(当然)畑で作ったものではありません。小さい畑の隣に70年以上も前からあったものです。これまでは建物の陰に隠れてしまい、傍まで行かないと他の立木に紛れて目立ちませんでした。しかも毎年、たいてい紙切虫(天牛とも書きますね。この漢字の由来は何なのでしょう。)に幹を齧られてしまい、幹そのものが駄目になってしまいます。生命力の強い木なのでしょう。齧られて枯れかけた幹の下の方から脇芽が出て、それが放射状に枝を延ばし、がんばって生きながらえています。昨年、昭和初期に建てた古い部分を取り壊しましたら、すっきりと見晴らしがよくなりました。 

家の裏にある木々はそれまであまり気に留めませんでした。今は、台所の窓から金木犀、椿、樅などの立木のほか、無花果の木もよく見えます。台所に立つたびに、葉が生き生きと緑色を増し、小さな緑色の実をつけ、大きくなり、熟し色に変わっていく様子がみてとれました。無花果は、毎年、鳥さんたちに先を越されてしまっていましたが、今年はよく見えましたので、お裾分けをしてもらいました。形は少々難ありですが、大変おいしいです。このおいしさでは、鳥さんたちが競って集まるのも当然でしょう。これでは鳥さんたちには適いません。ただ、もう少々、分けてもらえるかしら、と心の中でお願いしています。