今日の暦

朝起きると、家中の窓を開け、家人の祖父母、両親の写真の前でご挨拶をして、日めくりの暦を一枚捲ります。かつては、格言が記されている、よく見る日捲りを使用していました。今年は月の満欠の絵がついているものにしてみました。月の満ち欠けのイラストの他に、旧暦の日付、七十二候の豆知識が記されています。今日は令和三年、十二月八日、旧暦ですと「霜月(大の月)5」、二十四節気では大雪、七十二候では閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)とあり、簡単な説明があります。中潮で月齢3.8。

この暦にはありませんが、今日が開戦の日であることを思いました。若い人たちの中には第二次世界大戦を知らないという人も多くなっているらしいですが、私の世代でこの日を知らない人はいないのではないでしょうか。キリスト教系の中高でしたから、12月8日の開戦の日、8月15日の終戦の日になると、「不思議ですね、12月8日はマリアの無現在の御宿り、8月15日はマリアの被昇天、どちらもマリア様と関わりのある日なのですよね、」と毎年繰り返して言われた言葉が思い出されます。

戦後生まれですから、戦争のことは具体的にはわかりません。異なる世代の方、生活環境、体験などによって、それぞれの思いや意見は様々に異なるようです。どなたの言葉も折々に、心深く、思い出されます。立場も言葉も異なりましたが、二度と戦争に至る道を歩んではいけない、ということでは同じと感じます。難しいのは、具体的にどうすれば良いのかという術が簡単に見えてこないことです。

折々に、先の大戦についての解説や分析や新しい情報を目に、耳にします。また昨今の状況が少しずつ悪い方向に向かっているように思われ、こんな時期に見極めるべきことは何なのだろうかと思います。当時の人のすべてが流されていったのではないでしょう。食い止めようとしたベクトルも働いたと思います。それでも戦争に至ったのはどういうことだったのだろうかと思います。願わくば、気づかぬままに、良かれと思って過ちの道を歩むことにはなりませんようにと願います。そのためにはどうすれば良いものか、ここで堂々巡りをしてしまいます。

ではありますが、今日も一日、平和を祈り、新型ウィルスオミクロンが大きな波で襲いかかってきませんようにと祈ったことでした。