東京も梅雨に入って久しく、からっと晴れた日が続きません。去年は今頃山に出かけていたなぁ、などと思いながらなんとなく家にいることが多いです。そんなある日、松本に住んでいるかつての教え子から山菜が届きました。香りもフレッシュなコゴミ、ウコギ、コシアブラ、椎茸が届きました。折々に手塩にかけて作ったお米や清流の水を送ってくれるのですが、そのたびに心から嬉しくありがたく頂戴し、賞味します。今回もお家の近くや庭の物を送って下さったのでした。
早速に、感謝しつつ調理に入りました。コゴミや椎茸は煮付けに、ウコギとコシアブラは天麩羅にしました。椎茸はたくさんあったので、半分は干し椎茸にしました。ウコギは細かく刻み、同じく細かく刻んだ胡桃に焼味噌を加えて和えました。大変よい晩酌の肴ができました。お陰で大変幸せな夕食になりました。
今年は雑事が続き、山に行っていなかったのですが、山菜の贈物に啓発されて山に行こうと思いました。まず先発隊の家人が出かけました。天気もまあまあで、独活や蕨などがたくさん採れ、独活は味噌漬けにしたそうです。続いて写真が届きました。
一枚目は、台所の窓にできていた足長蜂の巣です。
二枚目は二人静です。
三枚目は山躑躅です。
そう言えば前年にも山躑躅が咲き乱れていたのでした。季節を忘れてしまっていました。遅ればせながら、季節に一歩遅れて後追いしようと思います。
そうそう、ウコギはかつて、飢餓やまさかの時に備えて、家々に垣根などに植えられていたそうです。あまりのおいしさに我が家にも1本植えようかしらと思っています。
いろいろ大変なことは山積みですが、狼狽えず、静かにしっかり日を送ろうと思いました。