山菜

東京も梅雨に入って久しく、からっと晴れた日が続きません。去年は今頃山に出かけていたなぁ、などと思いながらなんとなく家にいることが多いです。そんなある日、松本に住んでいるかつての教え子から山菜が届きました。香りもフレッシュなコゴミ、ウコギ、コシアブラ、椎茸が届きました。折々に手塩にかけて作ったお米や清流の水を送ってくれるのですが、そのたびに心から嬉しくありがたく頂戴し、賞味します。今回もお家の近くや庭の物を送って下さったのでした。

手前が椎茸、その後ろにコシアブラ、ウコギ、コゴミです。みなお家の周りで採れるというのは羨ましい限りです。

早速に、感謝しつつ調理に入りました。コゴミや椎茸は煮付けに、ウコギとコシアブラは天麩羅にしました。椎茸はたくさんあったので、半分は干し椎茸にしました。ウコギは細かく刻み、同じく細かく刻んだ胡桃に焼味噌を加えて和えました。大変よい晩酌の肴ができました。お陰で大変幸せな夕食になりました。

今年は雑事が続き、山に行っていなかったのですが、山菜の贈物に啓発されて山に行こうと思いました。まず先発隊の家人が出かけました。天気もまあまあで、独活や蕨などがたくさん採れ、独活は味噌漬けにしたそうです。続いて写真が届きました。

一枚目は、台所の窓にできていた足長蜂の巣です。

台所の窓枠の幅は10センチ強くらいですから、それほど大きい巣ではありませんが、やはり蜂は怖いです。30年位前には黄色雀蜂が換気扇に巣を作って、大騒ぎをしました。家を建てた大工さんに助けていただいて退治しました。全身ビニールで防御して、大きなビニールの中に巣を叩き落とし、素早く口を締めて、ナント、フリーザーに入れるのです。(吃驚!)今回は家人が始末をしたようですが、やはり、蜂は大変です。

二枚目は二人静です。

二人静は東京でもみられますが、西荻窪近辺ではあまり見かけません。花の白さが緑とよく合っていて、本当に大好きなな花です。

三枚目は山躑躅です。

今年は昨年よりも見事です。きっと一番良いときの花なのですね。やはりこの花を見に出かけて行かなければと思いました。

そう言えば前年にも山躑躅が咲き乱れていたのでした。季節を忘れてしまっていました。遅ればせながら、季節に一歩遅れて後追いしようと思います。

そうそう、ウコギはかつて、飢餓やまさかの時に備えて、家々に垣根などに植えられていたそうです。あまりのおいしさに我が家にも1本植えようかしらと思っています。

いろいろ大変なことは山積みですが、狼狽えず、静かにしっかり日を送ろうと思いました。