壮絶な闘い?―その後

前回のブログで蟻の襲撃について書きましたら、友人知人が、親切にも、どうすればいいかという退治策を教えてくださいました。私は大喜びで、早速、小さい石鹸様の駆除剤を買ってきました。こういう薬があるということは、蟻に悩まされている人はいっぱいいるに違いない。強い味方を得た思いで、蟻と決別できることを想像して安堵していたのです。 

その後・・・。

なんと、未だに私は蟻の来襲と闘い続けているのです。なぜか。敵は外にではなく、なんとまあ、家の中にいたのです。蟻の殲滅作戦に、生き物を無条件に愛おしむ家人は、「蟻は家の中に入ってこなければいいので、巣まで全滅させるのはどうも・・・」というのです。「家の外には時々薬を撒いておくから、中に入ってくる蟻だけ何とかすればそのうち来なくなるから・・・」というわけです。この手の理屈が出てくると、こちらに勝目はありません。 

常は横暴でもなく、頑固でもないのですが、生き物に対しては、時々、通常の頑固以上に頑固になるのです。虫の類いには嫌悪感というより恐怖心すら抱いている私とは、この点に関する限り、まったく相容れないのです。理屈も私より悪知恵に長けていて、ああ言えばこう言うで、こちらの理屈は「蟻は(虫は)嫌い、」だけですから。蟻を見つけたら即座に対応する、というところで話は落ちついたのですが、なぜか、敵が寝ているときに蟻は現れるのです。この辺に蟻の悪意すら感じつつ、私は仕方なくエタノールで防戦しているというわけなのです。 

私と蟻との果てしない闘いは、一体いつまで続くのだろうかと、溜息が出てくる次第です。